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【国内ロケ地の旅7選(3)】行ってよかった!映画・ドラマの舞台(京都・大阪・兵庫編)

皆さんも自分の好きな映画やドラマの世界に入り込んで主人公の気分を追体験したいと思ったことはありませんか?

好きな映画の舞台やロケ地を巡ってそうした気分を味わうことは個人旅行でしかなかなかできません。

これまでも旅行を計画するときのメインテーマの一つとしてきました。そうした中でも特に印象に残った場所をエリア別に紹介する10回目です。

今回は京都、大阪、兵庫の近畿3県が舞台となった映画やドラマに焦点をあてます。

京都① ~ 映画「壬生義士伝」

最初は2002年に公開された”家族を貧困から救うための金銭を目的に幕末の新選組に参加した南部藩士吉村貫一郎が動乱の時代に義を貫く姿を描いた映画「壬生義士伝」”の舞台となった京都の壬生エリアです。

映画のロケは京都を中心とした寺社で行われました。

主人公吉村が新選組入隊試験を受けた新選組屯所の白洲(宇治萬福寺法堂前)
萬福寺の本堂「大雄寶殿」

吉村の剣の腕前とは対照的な金銭に拘る姿勢に新選組同士の斎藤一は反感を抱きます。

宴会帰りに斎藤が吉村に切りかかった毘沙門堂参道石段
吉村たち隊士の記念写真撮影の場面に使われた相国寺
撮影場所となった相国寺境内の方丈前

京都と並んで舞台となるのが吉村の郷里の南部藩の盛岡です。

盛岡城下の場面にも使われた京都山科の随心院
盛岡のシーンで郷土のシンボルとして登場する岩手山
鳥羽・伏見の戦いで吉村が官軍に突撃した伏見京橋付近(大阪から京都への水運の玄関口)

剣の達人でありながら金銭に執着する吉村の姿を最初はコミカルに描いていますが、その背景が分かるにつれ背負っているものの重さに胸を撃たれます。

映画のタイトルにもなっている「壬生」には新選組ゆかりの場所が多く残っています。

新選組結成当初の屯所があった「旧八木家住宅」(初代局長芹沢鴨の粛清場所)
建物類が屯所当時のまま保存されている(内部は撮影不可)
八木家と同様に屯所となった「旧前川邸」(内部は非公開)
新選組ゆかりの「壬生寺」表門
新選組の兵法訓練所に使用されていた壬生寺境内
寺院内の壬生塚にある新選組局長近藤勇の像や隊士の慰霊碑
粛清された初代局長芹沢鴨や隊士の墓もあります
映画の中で斎藤一の愛人ぬいも埋葬された「光縁寺」
壬生周辺には他にも新選組ゆかりの地があります
隊士の増加に伴い移転した屯所「西本願寺」

映画で直接描かれることはありませんが、吉村の長男嘉一郎も南部武士の忠義のために函館で戦う幕府軍に合流します。

戊辰戦争最後の戦場となった函館「五稜郭」(右は土方歳三像)

百数十年前の新選組の足跡が具体的に分かる場所が京都には残っていることが印象的でした。幕末という日本を二分した激動の時代をどのような思いで駆け抜けようとしたのかが具体的に感じられる場所でした。

<映画情報>

壬生義士伝 2002年

監督  滝田洋二郎

出演  中井貴一、佐藤浩市、夏川結衣、中谷美紀

壬生義士伝 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

京都② ~ 映画「パッチギ」

次は2005年に公開された”1960年代の京都を舞台に、日本人と在日朝鮮人の高校生たちを主人公に社会問題も絡めて彼らの青春を描いた映画「パッチギ」”の舞台となった京都の東山~九条エリアです。

主人公の康介は朝鮮高校の生徒たちとは関わらないように過ごしていましたが、少女キョンジャに一目ぼれしたのを機に在日朝鮮人の人たちへの理解を深めようとします。

康介たちがGSの髪型をまねてナンパを試みる「哲学の道」
朝鮮高校生のキョンジャたちが不良にからまれたのも同じく「哲学の道」周辺
キョンジャの兄アンソンたちが妹たちを助けるために駆け下りた「銀閣寺参道」
麓に朝鮮高校がある場所として設定された「大文字山」
九条大橋から京都駅方面を臨む(手前の住宅地がキョンジャたちが暮らす京都のコリアン・タウン「東九条」)
九条大橋近くにある「萬寿寺」(康介と坂崎がギターの練習をしていた寺)
バンホー達が学生運動の参加者たちに鉄パイプを打っていた「京大西部講堂」

大学生が学生運動でよりよい社会を目指して闘争に明け暮れたり高校生たちはもてあますエネルギーを激しい喧嘩で発散しつつも、社会の矛盾に抗って皆が力強くいきていこうという姿が印象的です。

祖国へ戻るアンソンの送別会が開かれた「円山公園」
アンソンの恋人桃子の悩みをガンジャが聞く「北野白梅町駅」
アンソンの後輩チェドキが不良たちにからまれる「新京極商店街」
放送局でイムジン河を歌った康介を外で迎えた「京都コンサートホール」
坂崎が康介に世界の矛盾を説いた「嵐山渡月橋」
朝鮮高校生と日本人高校生が乱闘する場所「鴨川デルタ」
鴨川デルタに渡るための飛び石も有名です

この映画は、京都という街を古都の風情を楽しむ観光視点ではなく、様々な人々が住む多様な街として描いており、観光スポットのすぐ近くにある人々の生活に目を向けさせてくれるものでした。

<映画情報>

パッチギ 2005年

監督  井筒和幸

出演  塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ

パッチギ! : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

京都③ ~ 映画「舞妓はレディ」

次は2014年に公開された”舞妓になるために鹿児島から京都に出てきた少女の成長をミュージカル仕立てで描いた映画「舞妓はレディ」”の舞台となった京都の北野エリアです。

オープニングは京都の名所が映し出されます。

花街「上七軒」の街並み
伏見の十石舟
清水寺の舞台

物語の舞台となる花街「下八軒」は京都北野の上七軒に祇園白川の風景を組み合わせたセットになっています。

オープニングに登場する北野をどりが開催される「上七軒歌舞練場」
上七軒に現存するお茶屋
下八軒内のじっじゃのモデルとなった祇園白川の「辰巳大明神」
言語学者の京野が務める京大学となった「京都府庁旧本館」

地方から出てきた少女に京言葉を仕込んで舞妓に仕立て上げるという設定は、「マイ・フェア・レディ」の日本版といったところですね。

女将がお客さんを案内した「銀閣寺」
こちらもお客さんを連れて訪れた「平安神宮神苑」
小春たちが歌って踊るミュージカルシーンが撮影された「知恩院山門」
京都の夏の風物詩「祇園祭」の山鉾巡行
芸妓里春が常連客をランチ接待した小野小町ゆかりの山科「随心院」
大晦日の恒例行事「おけら参り」の舞台「八坂神社」

エンディングでは再び京都の名所が映し出されます。

上七軒近くにある学問の神様「北野天満宮」
嵐山の「渡月橋」
紅葉の名所「東福寺」
鴨川の風景

舞妓や芸妓が活躍する花街が風景に溶け込んでいるいるのは京都の街の特徴です。映画に登場するスポットを巡れば、京都観光の醍醐味が味わえます。

<映画情報>

舞妓はレディ 2014年

監督  周防正行

出演  上白石萌音、長谷川博己、富司純子、田畑智子

舞妓はレディ : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

京都④ ~ 映画「鴨川ホルモー」

次は2009年に公開された”二浪して京都大学に入った主人公が特に考えもなく入部したサークルで“ホルモー”なる謎の競技に出会い京都の他の大学との間で対抗戦を繰り広げる映画「鴨川ホルモー」”の舞台となった京都の鴨川エリアです。

この映画の冒頭でも京都の名所が紹介されていきます。

清水寺の舞台
東寺の五重の塔
京都駅前にある「京都タワー」
四条大橋

主人公安部は二浪の後、念願の京都大学に入学し意気軒昂です。

京都大学のシンボル「時計台」

5月の「葵祭」にバイトで参加した安部と友人の高村は、帰りに「京大青竜会」という謎のサークルの勧誘を受け、新歓コンパに参加します。

葵祭の行列の終点「上賀茂神社」
主人公の安部と友人の高村が青竜会の勧誘を受けた神社内の川べり
青竜会の新歓コンパが行われた三条木屋町周辺
青竜会の新歓コンパ活動で参加する「保津川下り」
青竜会の活動の実態が一部明かされる「祇園祭宵山」
宵山の戌の刻に他校サークルと集まった「四条烏丸交差点」
映画には「大文字送り火」も登場します
青竜会の代替りの儀が行われた「吉田神社」

京都の主要な行事に合わせてサークル活動の謎が深まっていき、最後の(女人禁制の)代替りの儀式で活動実態(ホルモー)が明らかになる展開は独特の世界観があり面白かったです。

安部たちが立命白虎隊とホルモー初戦を行った「立命館大学衣笠キャンパス」

初戦のホルモーで京大敗戦の戦犯となった高村は寮にこもってしまいます。

高村が生活していた寮のモデルとなった「吉田寮」

ホルモーの開催場所には京都の名所が多く登場します。

安部と高村がホルモーの練習をしていた「鴨川デルタ」
安部と芦屋がホルモーのために駆け抜けた新京極「錦天満宮」周辺
次に安部と芦屋が出くわした祇園白川「巽橋」
安部が駆け抜けた清水寺下の「八坂の塔」
こちらも安部が駆け抜けた平安神宮前
安部と芦屋が戦いを開始した「南禅寺水路橋」
芦屋とのホルモーの最終決着をつけた「黒谷金戒光明寺」
芦屋と京子がいつも喧嘩していた叡山電車「出町柳駅」改札前
ラストシーンで青龍会メンバーが横断歩道を渡る祇園周辺の「四条通り」

映画では、ホルモーという独特の競技を進めながら、次々と京都の名所を映し出していきます。映画に沿って京都を巡ってみると名の通った大学も含めてマニアックな旅が経験できるかもしれません。

<映画情報>

鴨川ホルモー 2009年

監督  本木克英

出演  山田孝之、栗山千明、濱田岳、荒川良々

鴨川ホルモー : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

大阪 ~ 映画「ブラック・レイン」

次は1989年に公開された”アメリカから日本に護送してきたヤクザを空港で逃がしてしまった刑事が、日本の警察との軋轢を起こしながらも犯人を追い続けるアクション映画「ブラック・レイン」”の舞台となった大阪の南~北の繁華街エリアです。

大阪のシーンは主人公ニックと相棒チャーリーが日本のヤクザ佐藤を護送してくるところから始まります。

到着後、佐藤を逃がしてしまうのが伊丹の「大阪国際空港」(左下は護送に使われたのが今は亡き「ノースウェスト航空」)

ニックとチャーリーは大阪府警の松本の監視を受けながらも佐藤を追跡するため大阪の市内を巡ります

大阪府警の建物として登場する「大阪府庁」
大阪を象徴するシーンに登場する「大阪城」
ヤクザの親分 菅井の経営するクラブのあった道頓堀の「戎橋」
パチンコ屋の2階に佐藤のアジトがある「京橋商店街」
ニックとチャーリーが暴走族に絡まれる「十三駅前・栄町商店街」
チャーリーが暴走族にパスポートを盗まれる阪急梅田駅コンコース
佐藤の愛人のホステスをニックと松本が尾行する「大阪中央卸売市場」
卸売市場の内部
ホステスがその後向かった銀行のある神戸の「元町1丁目交差点」
佐藤たちが隠れ家としていた製鉄所
製鉄所内部の銃撃戦の撮影はアメリカの製鉄所で行われたようです(写真はミシガン州の製鉄所)

大阪のディープな繁華街の雑多な雰囲気が物語の進行によく合っていました。

映画の冒頭のニューヨークを始め、アメリカ国内でも多くのシーンが撮影されています。

オープニングタイトルに登場するクイーンズ地区のユニスフィア
ニックが暮らすブルックリンとマンハッタンの街並み
ニックがバイク競争をしていたクイーンズボロ橋周辺
ラストで菅井親分の自宅とニックと7佐藤たちとの銃撃戦が撮影されたカリフォルニアの「ナパ・バレー」

ハリウッド作品が描く日本や日本人には時々?がつくような表現がありますが、この映画では比較的真っ当に描かれていたように思います。ロケ地にメジャーな観光スポットは出てきませんが、巡ってみると現在でも映画の追体験ができ面白いです。

<映画情報>

ブラック・レイン 1989年

監督  リドリー・スコット

出演  マイケル・ダグラス、高倉健、アンディ・ガルシア、松田優作

ブラック・レイン : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

兵庫① ~ 映画「阪急電車 片道15分の奇跡」

次は2011年に公開された”片道15分の鉄道線で、心に辛さを持った登場人物たちがたまたま乗り合わせた電車でお互いを救いあう姿を描いたオムニパス映画「阪急電車 片道15分の奇跡」”の舞台となった兵庫の阪急電鉄今津線沿線です。

映画の舞台となっているのが西宮北口~宝塚の8駅の区間です。

マルーンカラーが特徴の阪急電車の車両
今津線の終着駅で時江がおばちゃん軍団を説教するシーンが印象的な「宝塚駅」

オープニングから各登場人物のエピソードの導入部分が描かれていきます。

OL翔子と元カレの別れ話のシーンの舞台となったカフェ「フロインドリーブ」
「フロインドリーブ」は教会を改装した雰囲気のあるカフェです
翔子が白いドレスを着て元カレの結婚式に出席した「宝塚ホテル」
結婚式を終えて降りたった「小林(おばやし)駅」
翔子が白いドレスのまま肉まんを頬張っていた商店街
翔子が白いドレスをゴミ箱に捨てた「イズミヤ」

映画のロケの多くは人々が日常生活を送っている場所で行われており、それぞれの登場人物のエピソードも誰にでも起こりうるような出来事がつづられていて心がホッとするような作品です。

女子高生の悦子は憧れの大学への進学に悩み、その大学に通う美帆は地方出身のコンプレックスを持って過ごしています。

悦子が入学を夢見る「関西学院大学」
悦子が眺めていた大学の正門(この横を美帆と圭一のカップルが通ります)
大学の最寄り駅「甲東園」も映画の舞台です
悦子が竜太とデートする「ポートアイランド北公園」
彼氏のDVに悩む女子大生ミサのシーンに登場する「メリケンパーク」・「ハーバーランド」

メインの物語は今津線の駅周辺で進行するのですが、そのストーリーを思い浮かべながら沿線を旅をすると普段やり過ごしてしまうような風景に目が留まり楽しい体験になると思います。

<映画情報>

阪急電車 片道15分の奇跡 2011年

監督  三宅喜重

出演  中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、有村架純、南果歩、芦田愛菜

阪急電車 片道15分の奇跡 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

兵庫② ~ 映画「ラスト サムライ」

最後は2003年に公開された”かつての南北戦争の英雄だった米国人大尉が日本に渡り明治維新の日本軍の近代化を託される中で、侍の生き方を貫く武将に出会い生き方を見直していくヒューマン映画「ラスト サムライ」”の舞台となった兵庫の姫路エリアです。

主人公オールグレンと武将の勝元と過ごす場所が「園教寺」です。

天台宗の修行道場の寺「書寫山圓教寺」
メインのロケ地となった「三つの堂」
勝元とオールグレンが言葉を交わしていた堂内も雰囲気があります
寺からは姫路市街地や瀬戸内海が見渡せます

有名な姫路城からそれほど離れていないところにこのような立派なお寺があることは、この映画をみるまで認識していませんでした。

映画のオープニングに登場する日本を象徴した風景が長崎の九十九島と熊本の阿蘇山です。

南北戦争のショーで小銭を稼いでいたオールグレンが日本軍近代化の教官にリクルートされたのがサンフランシスコでした。

オールグレンが天皇に謁見する場面のロケでも各地の名所が使われました。

謁見のために石段を登っていくのは京都の「知恩院」
実際の皇居の「二重橋」も登場します
謁見場所の庭園として熊本の「水前寺公園」が登場します

天皇の描き方や忍者の登場等少し?がつくところはありますが、明治維新で士族たちが急激な変化に抗って武士道を貫こうとした姿はよく描けていたと思います。ニュージーランドロケが中心だったようですが、要所要所に使われた日本の美しい風景は印象的でした。

<映画情報>

ラスト サムライ 2003年

監督  エドワード・ズウィック

出演  トム・クルーズ、渡辺謙、ティモシー・スポール、真田広之

ラスト サムライ : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

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