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【海外ロケ地の旅7選(1)】行ってよかった!映画・ドラマの舞台(アメリカ中西部~南部編)

皆さんも自分の好きな映画やドラマの世界に入り込んで主人公の気分を追体験したいと思ったことはありませんか?

好きな映画の舞台やロケ地を巡ってそうした気分を味わうことは個人旅行でしかなかなかできません。

これまでも旅行を計画するときのメインテーマの一つとしてきました。そうした中でも特に印象に残った場所をエリア別にを紹介していきたいと思います。

今回は映画の本場アメリカの中西部~南部と言われるエリアでの体験を紹介します。具体的な場所は以下の地図を参照ください。

広大なアメリカで交通の便のあまりよくない中央エリアを回るのは、移動の時間がかかったり公共交通機関がないのでレンタカーを借りないといけない等制約が多いです。しかし映画好きにはたまらない場所だと思いますので、次回アメリカに行くときに組み込むことを考えてみてください。

メンフィス ~ 映画「エルヴィス」

最初は2022年に公開された”エルビス・プレスリーの半生を描いた映画「エルヴィス」”の舞台となったテネシー州メンフィスのプレスリーの邸宅跡「グレースランド(GRACELAND)」です。(1993年訪問)

グレースランドはメンフィス国際空港の近くなので、レンタカーを借りればすぐに到着です。

入口の壁にはファンの落書きがたくさんありました
内部はツアーに参加して見学します
広い敷地内はバスで移動です
いよいよ邸宅の中を見学です

内部は撮影できなかったので、記念の絵はがきで紹介します。

リビングルーム
ダイニングルーム

広い家に内装にはゴールドをふんだんに使っていて、ゴージャスと思うか趣味がよくないと思うかは人それぞれですね。

エルヴィスのお墓にはたくさんの献花が...
この年1993年にはエルヴィスの記念切手が発売されました
愛娘「リサ・マリー」の名前を冠した自家用ジェット

現在のグレースランドは拡張されて邸宅以外の展示も充実し、宿泊施設も併設された一大レジャーパークになっているようです。(The Home of Elvis Presley | Graceland参照)

さて、メンフィス市内に移動すると映画でも紹介されたエルヴィスゆかりの場所があります。

エルヴィスの音楽スタイルは白人のカントリーミュージックと黒人音楽が融合したものと言われていますが、メンフィスは黒人音楽特にブルースのメッカと言われています。

ライブハウスが立ち並ぶ音楽の中心地ビール・ストリート
ブルースの王様”BBキング”もエルヴィスの理解者として映画に登場

ミュージシャン以外にもエルヴィスに影響を与えた人として公民権運動の指導者キング牧師が映画に登場します。彼はこのメンフィスの地で暗殺されました。

キング牧師が暗殺されたロレインモーテル(現在は公民権運動博物館)
1968年にこの花輪のある部屋で亡くなりました
内部では有色人種に対する差別の歴史と公民権運動について展示されてます

また、メンフィスから東へ340kmいったところにはカントリーミュージックの聖地と言われるナッシュビルがあり、エルヴィスが利用したレコーディングスタジオがあります。

エルヴィスとは直接関係はありませんが、ナッシュビルには音楽をテーマにしたオープリーランドUSA(Opryland USA)というテーマパークが1997年までありました。

カントリーを中心に様々な音楽ショーが楽しめました

テネシー州はエルヴィスを含めてアメリカ音楽の中心地として楽しめるところがたくさんあります。機会があれば是非行ってみてください。

<作品情報>

エルヴィス(原題:ELVIS) 2022年

監督  バズ・ラーマン

出演  オースティン・バトラー、トム・ハンクス

エルヴィス : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

ダイアースビル ~ 映画「フィールド・オブ・ドリームス」

次は1989年に公開された”野球を通して失われた父子の絆を取り戻す物語を描いた映画「フィールド・オブ・ドリームス」”の舞台となったアイオワ州ダイアーズビルのトウモロコシ畑の中の野球場です。(1991年訪問)

フィールド・オブ・ドリームスのロケ地は交通の便のあまりよくないところにあるので、最寄りの空港であるシカゴオヘア国際空港でレンタカーを借りてから300kmのドライブとなります。

シカゴから平原の中を走り抜けて、イリノイとアイオワの州境にあるミシシッピ川を越えていきます。

橋が架かっているところがミシシッピ川です
アメリカらしい雄大な風景の中を走り抜けると目的地です

見渡すかぎりのトウモロコシ畑の中に野球場が忽然と現れます。

家族連れできて野球に興じる人たち

広々としたフィールドで子供たちが楽しんでいる姿を眺めていると、ゆったりとした時間が流れ穏やかな気分になります。

主人公たちが暮らしていた家をバックに
簡単な映画撮影に関する資料も展示されていました
この場所を維持していくための募金箱
映画のラストシーンのように車がやってきます

映画の世界をそのまま感じることができ、野球に興味がない人でも楽しめると思います。交通の便は良くないですが、訪れる価値のある場所でした。

現在では「フィールドオブドリームス ムービーサイト」(fieldofdreamsmoviesite.com)としてきれいに整備されており、2021年8月には観客席も設置されMLBの公式戦「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」が行われました。

映画のような劇的展開「フィールド・オブ・ドリームス」ゲーム/詳細 – MLBライブ速報 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

2022年8月にも開催され、シカゴ・カブスの鈴木誠也選手も出場しました。

グリフィー親子が映画再現のキャッチボール、フィールド・オブ・ドリームス・ゲームは「魔法」 – MLB : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

<作品情報>

フィールド・オブ・ドリームス(原題:FIELD OF DREAMS) 1989年

監督  フィル・アルデン・ロビンソン

出演  ケヴィン・コスナー、ジェームズ・アール・ジョーンズ

フィールド・オブ・ドリームス : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

ウィンターセット ~ 映画「マディソン郡の橋」

次は1995年に公開された”平凡な主婦と中年のカメラマンの4日間の恋を描いたベストセラー小説を映画化した「マディソン郡の橋」”の舞台となったアイオワ州のウィンターセットです。(1996年訪問)

ウィンターセットはアイオワ州都にあるデモイン国際空港からレンタカーで回ればそれほど遠くはありません。

先ずは映画のタイトルにもなったこのエリアのカバードブリッジ(屋根付き橋)を見て回ります。

”Bridge”と表記されているのが屋根付き橋
いろいろな形の橋があります

物語の中で重要な場所として登場するのが「ローズマンブリッジ」です。女性主人公フランチェスカが男性主人公ロバート・キンケイドを夕食に招待するメモをこの橋に貼ったことで、物語が大きく展開していきます。

ローズマンブリッジの外観
フランチェスカはこの橋にメモを残しました

近くにはフランチェスカの自宅として映画に使われた家が公開されています。

家の外観
フランチェスカが腰かけていたデッキチェア

家の前には映画でキンケイドが乗っていたピックアップトラックも置いてあります。

建物の内部は映画の世界をそのまま再現されています。

キッチンには映画の小道具も置かれており、雰囲気を演出しています
フランチェスカが大事に保管していたキンケイドの遺品

次はウィンターセットの町中に戻りました。雨が降りしきる中、フランチェスカの乗った車とキンケイドの車が交差点で停止した後に別々の方向に向かっていく映画終盤のハイライトシーンが思い起こされます。

ハイライトシーンの舞台となった交差点

映画の世界を疑似体験できる素晴らしい場所でした。メリル・ストリープの名演技が思い起こされます。

この映画とは直接関係ありませんが、ウィンターセットは西部劇の大スター”ジョン・ウェイン”の生まれ故郷でもあります。

ジョン・ウェインの生家
通りにもその名が冠せられています

<作品情報>

マディソン郡の橋(原題:THE BRIDGES OF MADISON COUNTY) 1995年

監督  クリント・イーストウッド

出演  クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ

マディソン郡の橋 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

インディペンデンス ~ ドラマ「大草原の小さな家」

次は1974~83年(日本では1975年~)にシリーズとして放映された”西部開拓期に中西部を幌馬車で移動しながら暮らす一家を描いた人気TVドラマ「大草原の小さな家」”の舞台となったカンザス州のインディペンデンスです。(1996年訪問)

インディペンデンスはオクラホマ州のタルサ国際空港からレンタカーで120㎞ほど離れたところになります。

この土地は主人公のインガルス一家がウィスコンシン州ぺピン(「大きな森の小さな家」の舞台)から移ってきて「大草原の小さな家」と作者のローラ・インガルス・ワイルダーが名づけた場所です。

インガルス家と結婚後のローラが辿った場所

この土地で3女のキャリーが生まれますが、事情があって2年間でぺピンに戻ってしまいます。

後年のインガルスファミリー
左から3女キャリー、長女マリー、次女ローラの3姉妹

さて、ここでは父さんが自力で建てた家が復元されています。

建物の外観
建物の内部
内部もきちんと復元されています

当時の暮らしぶりを示す展示もあります。

当時の郵便局

この辺りはいかにもアメリカの田舎町といった雰囲気です。

果てしなく続くまっすぐな道路

ドラマのロケはここでは行われなかったようですが、実際に一家が住んでいた場所ということでドラマの感動がよみがえってきました。

現在この場所は大草原の小さな家博物館(Little House on the Prairie Museum)と名前を変え、きれいに整備されているようです。

ここから東に300kmほど走ったミズーリ州マンスフィールドにローラの終の棲家で「小さな家」シリーズを執筆した場所であるローラ・インガルス・ワイルダーハウス(lauraingallswilderhome.com)があります。

1994年はローラ夫妻がこの土地に移り住んで100周年でした
ローラ夫妻が開墾したロッキー・リッジ・ファーム(岩尾根農場)の自宅

主人公たちが暮らした場所を一部でも巡ってみたことで、車のない時代に彼らの辿った道のりがいかに大変だったか実感できました。

<映画情報>

大草原の小さな家(原題:LITTLE HOUSE ON THE PRAIRIE) 1974~83年

監督  マイケル・ランドン他

出演  マイケル・ランドン、メリッサ・ギルバート、カレン・グラッスル、

大草原の小さな家|AXN 海外ドラマ ~大人気の最新海外ドラマを24時間オンエア!~ (axn.co.jp)

アトランタ ~ 映画「風と共に去りぬ」

次は1939年に公開された”南北戦争の時代にたくましく生きる女性スカーレット・オハラを中心とした壮大なラブストーリーを描いた不朽の名作「風と共に去りぬ」”の舞台となったジョージア州アトランタです。(1992年訪問)

アトランタ空港よりアトランタ市内に向かいます。

映画は世界中で大ヒットとなり長く興行収入1位の座を守っていました。

世界各国の映画ポスター

物語の舞台となったタラはジョージア州の架空の土地ですが、作者のマーガレット・ミッチェルはアトランタ郊外のエリアをモデルにしたと言われています。

映画にも登場する1864年の南北戦争アトランタの戦いを再現したサイクロラマ

郊外の歴史公園に南北戦争以前の大農場主の邸宅や奴隷が暮らした家が保存されています。

「南北戦争前の大規模農場」という看板

園内には映画の世界を彷彿とさせる農園主の邸宅がジョージア州各地から移設されています。

内部も当時の暮らしぶりを再現しています

一方で農園で働く黒人奴隷の暮しは対照的なものです。

奴隷小屋の外観
奴隷小屋の内装

映画でも描かれているように、南北戦争で奴隷制度を維持しようとした南軍は敗北します。しかし、南部の町であるアトランタでは南軍の将軍たちが英雄として扱われていました。歴史公園にある世界最大の花こう岩「ストーン・マウンテン」には3人の英雄のレリーフが彫られています。

左からデービス将軍、リー将軍、ジャクソン将軍

2020年の白人警察官によるアフリカ系市民への暴力に端を発したBLM(Black Lives Matter)運動ではこれらの南部の将軍たちは人種差別主義者として銅像を撤去され、逆に白人の人たちがその動きに抗議運動を展開する事態になりました。

BLM運動では、映画「風と共に去りぬ」も奴隷制度を美化しているという理由で一時配信が停止されるという事態も発生しました。立場によって見方が変わる難しい問題ですが、政治的な話と文化的な話は区別できないものでしょうか?

米HBO、「風と共に去りぬ」配信を再開 時代背景の説明を添付 | ロイター (reuters.com)

作者のマーガレット・ミッチェルはアトランタ市内の墓地に眠っています。

映画の世界からは離れますが、アトランタには他にも見所がたくさんあります。

「コカ・コーラ」、「CNN」といった世界を代表する大企業の本社はアトランタにあります。

コカ・コーラ本社の内部が見学できます
CNN本社
ニュースセンター等の見学が可能です

1992年当時はCNN創業者のテッド・ターナーがMGM旧作の版権を所有していたため、映画関係の展示物もありました。

世界の「風と共に去りぬ」関連書籍

また、アトランタはメンフィスで暗殺されたキング牧師(映画「エルヴィス」の項参照)の生まれ故郷で生家とお墓があります。

キング牧師の生家
キング牧師の墓

アトランタは1996年にはオリンピックを開催し、ますます大きな町へと発展を遂げていますが、映画に描かれたような南部を代表する町としての側面も持ち合わせており興味は尽きません。

<映画情報>

風と共に去りぬ(原題:GONE WITH THE WIND) 1939年

監督  ヴィクター・フレミング

出演  ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲイブル

風と共に去りぬ : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

ニューオリンズ ~ 映画「欲望という名の電車」

次は1952年に公開された”未亡人となり、妹夫婦のもとに身を寄せて人生を模索する女性の哀しき顛末を描いたテネシー・ウィリアムズ原作の舞台劇を映画化した「欲望という名の電車」”の舞台となったルイジアナ州ニューオリンズです。(1992年訪問)

ニューオリンズの空港から町の中心地までは25kmほどです。

ニューオリンズで物語は展開するのですが、舞台劇の映画化ということもあってオープニングを除いてほとんどの場面はセットで撮影されています。

映画のオープニングに登場するタイトルにもなった路面電車は「世界最古の現役路面電車」と言われています。

1920年代製造の年季の入った車両です
車内はこのような感じです
しばらく走ると閑静な住宅地に出ます

この路面電車に乗って主人公の未亡人が向かうのはフレンチ・クォーターの一角にある妹夫婦の家です。フレンチ・クォーターはニューオリンズ随一の観光名所となっています。

フレンチ・クォーターの中心バーボン・ストリート
夜のバーボン・ストリート
有名なジャズハウス「プリザベーション・ホール」入場のための列
ホールの中はこうした雰囲気で伝統的なジャズが演奏されます

また他のジャズクラブではデキシーランド・ジャズの演奏で盛り上がります。

こうしたメインストリートは夜でも安全ですが、映画の舞台となった裏通りは治安が悪く観光客は近づけません。

映画とは関係ありませんが、ニューオリンズには他にも楽しめる場所がたくさんあります。

様々なイベントが行われるジャクソン広場
ニューオリンズ名物のベニエ(四角いドーナツ)

街はミシシッピ川に面しているのでクルーズ船もたくさん出ています。

後方に見えるのがリバー・クルーズ船

これ以外にミシシッピ川支流の沼地や湿地を巡るツアーもあり、面白い体験ができます。

ワニのいるエリアに入り鶏肉で釣り上げます

ニューオリンズは2005年に発生したハリケーン「カトリーナ」の直撃で壊滅的な被害を受けました。その後2021年にもハリケーン「アイダ」が直撃し、またも大きな被害がでました。

たくさんの良い思い出を作れた場所なので、被害に遭われた方々が一日も早く元の生活を送れるようになることを祈ってます。

<映画情報>

欲望という名の電車(原題:A STREETCAR NAMED DESIRE) 1952年

監督  エリア・カザン

出演  ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド

欲望という名の電車 : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

マキナック島 ~ 映画「ある日どこかで」

最後は1980年に公開された”時空を超えて愛し合う男女をロマンティックに描いた映画「ある日どこかで」”の舞台となったヒューロン湖に浮かぶミシガン州のマキナック島です。(1991年訪問)

デトロイト空港から車で約500㎞北上しマキノ―シティ―まで往き、そこで船に乗り換えてマキナック島に渡ります。(マキナック島は車の乗り入れが禁止されています。)

マキノ―シティに車を置いてフェリーに乗ればマキナック島に到着です。

後方の桟橋に停泊中のフェリーでその向こうに見える島に渡ります

マキナック島は車が入ってこれないので、移動手段は徒歩、自転車、馬車の何れかになります。

因みに私たちはレンタサイクルにしました
ちょうどライラックの季節で美しい光景を見ることができました

自転車での島の観光を終えて、いよいよ映画の舞台となったグランドホテルに向かいました。

正面からみた姿
横に長く広がった建物です

創業が1887年ということで、映画でタイムスリップする時代設定の1920年代にとてもよく合った雰囲気です。

正面玄関です
玄関わきには馬車が待機し、雰囲気は映画の世界です

映画の中ではこのホテルは紳士・淑女の集まる場所として描かれていましたが、現在でもホテルに滞在するにはドレスコードを守る必要があります。

午後6時以降は男性はジャケットとネクタイ着用、女性はスラックス不可となります

ドレスコードに合った服装に着替えて夕食前にホテル内を散策します。

ホテルの中庭をバックに
ショッピング・アーケードも素敵な雰囲気です
廊下の注意書きもどことなくおしゃれです

アメリカと言えばカジュアルファッションのイメージが強いですが、このホテルに来る人はきちんとTPOに応じた服装で楽しんでいるという雰囲気でした。

建物というハード面だけでなく、こうした昔ながらの伝統を守っているというソフト面も含めたトータルの雰囲気で映画のロケ地に選ばれたのですね。

<映画情報>

ある日どこかで(原題:SOMEWHERE IN TIME) 1980年

監督  ジュノー・シュウォーク

出演  クリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア

ある日どこかで : 作品情報 – 映画.com (eiga.com)

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